LinuxでKiCadを使ってみる[11]
since 2012.07.10
last update 2013.08.30

プリント基板の四隅にキリの穴をつけたいのだが、、、
この場合それをNPTH(Non-plated Through Hole)というらしいのだが
Padの属性でNPTHとPTHの選択が可能っぽい。
が今のKicadのバージョンで直接Padを置く手段が(できる/できない込みで)わからんので
ここでは、大きめのViaを置いて代用とする。

で、そのうちの1つの中心をdrill hole用の座標原点に設定したいので
place_the_origin_point_for_drill_and_place_files.png ボタンを押した状態にして左下のViaの中央をクリックする。
下図では見えにくいが、赤い十字の線が表示されてこれが座標原点として扱われる。

で、これで基板のDesignが完了したとしよう。
なので最後にDRCをかける。
DRCは、上部 perform_design_rules_check.png ボタンを押すとDRCのDialogが開くので左側の[Start DRC]ボタンを押したら
DRCがかかる。
で下図の如くError Messagesの2つのタブ内にメッセージがでなければOK

で、最後にガーバーデータやdrillデータを出力させるには、
メインメニューから[File]->[Plot]で

が開く。
で、[Plot]って押すとガーバーデータファイルが出力されるわけだが

・Optionsの"□Do not tent vias"にチェックを入れておかないとviaまわりのレジストを
抜いてくれないので注意。

・Gerber Optionsの"□Use auxiliary as origin"にチェックを入れておかないと place_the_origin_point_for_drill_and_place_files.pngで設定した
座標原点が有効にならないので注意。

でDrillデータは、この同じPlotのDialogの[Generate Drill File]ボタンで
が開く。

・defaultでは"□Mirror y axis"にチェックが入っているがガーバーデータとy座標が逆になるので
基板製造を依頼するメーカからの指定に設計データでの指定でMirror y axisが
特にないようだったら外しておいた方がいいような気がする。

・ガーバーデータ生成のGerber Optionsの"□Use auxiliary as origin"にチェックを入れた場合は、
こっちの"●Auxiliary axis"を選択しておかないとガーバーデータとdrillデータの
座標が異なってしまうので注意。

で、設定確認後[Drill File]、[Map File]、[Report File]で各々のデータファイルが生成される。

※ ガーバーフォーマット:GERBER 274X format 3.4
(Pcbnew Build:(2013-june-11)-stableのPcbnew Reference manualより)


Pcbnewで生成するファイルの種類は、以下の通りである。(両面基板の場合)